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日々巡らす思索の結果をブログという形式に昇華した事によってインターネット上に常駐し始めた、日付順に並ぶ一連の文章群。人工衛星の様に電子の海に浮かぶそれは筆者の頭中世界を大いに反映する。
Posted by - 2024.04.28,Sun
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Posted by 雪花美鴎 - 2011.01.17,Mon
  絵を鑑賞するのは好きだが、描くのは嫌いだ。いや嫌いというのは不正確である。的を得ていない。苦手なのである。出来ないのだ。今迄学校の美術課題で描いたことは何度もあるが、思うようには何時も描けず、常に評価は最悪。
それでも絵を観るのは好きである。文学と音楽の次に好きである。
そして、この前はゴッホ展に行った。なかなか情緒溢れる作品が立ち並び、良い芸術的体験をした。唯、それらの絵が理解できた、という訳ではない。正直な話、全くと言っても良い位、分からなかった。しかし、何か絵にとりついている画家の情念の様なものを少し感じ取れた気がする。特にあの有名な、ゴッホの自画像を観た時だ。私はその絵の前に立って、真正面から対峙した。強烈なタッチでそれは描かれていた。まるで書道を繰り返した様だ。とても荒々しい。けれども非常に整っている。荒々しさが全て同一の方向に整然と向かっているからである。絵に関して何の知識もない私の単なる憶測であるが、この作品は、一時の感情の赴くそのままに、筆を動かし制作したものではないだろうか。それには、一つのものに向かうひたむきな情の高ぶりそのものが表れていた。
そういえば小林秀雄は言っていた。「芸術は分かるものではない。感じるものだ。」と。それならば、私は正しく芸術を鑑賞していたのかもしれない。
さて、話はがらりと変わる。
私の高校生活はもうじき終わる。また状態的には卒業しているのと大差ない。事実上、学校に行くのは残すところ後二日程である。卒業式とその予行練習。三月だ。だから、今は休みである。
それにしても、長かった。中高一貫校であったので、同じ学校に六年間も通っていた事になる。本当に様々な事があった。中学三年間はサボりながらも、なんとかテニス部で精進していた。高校時代はバンド活動をしていた事が強く印象に残っている。その中で、何もかもが上手くいくはずはなく、何度も嫌な経験をしたし、強烈な挫折を味わい、余りの屈辱感に精神を挫かれそうになったりもした。それでも、私は良い中学高校生活を送ったと
確信している。どのような事も、今の私を構成するかけがえのない要素だ。どんな些細なものでも、それを省いてしまったら、今の私にはならなかっただろう。本当に良い学校生活を送った。

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Posted by 雪花美鴎 - 2011.01.16,Sun
遅くなったが。

明けましておめでとうございます。
今年も良い年になるよう願っている。

 ところで、早速私は不運に見舞われてしまった。霜焼けになったのである。不注意がいけなかった。これだから霜焼けは油断ならない。
 私は例年通り、近所の神社へ初詣でに行った。余りの寒さに凍えながら、参拝所に至る石段に並んで待っていた。空が綺麗だ。透明度の高い美しさ、と言おうか、澄んだ色をしている。薄い雲も厚い雲も皆透き通っている。じっと見上げていると、吸い込まれそうになる。雲の粒子の狭間に取り込まれそうになる。
そうしている内に列が進み、手を清める場所の前に行き着いた。何とも言えない、清々しい張り詰めた感じが漂っている。その場から清浄感が放出している。それに私は引き寄せられた。それがいけなかったのである。冷っとした水をなみなみと柄杓に注ぎ、両手を濡らした。
 そのせいで今、両手の指はぶくぶくとミミズの様に腫れている。指は十分に曲げる事が出来ず、常に痛痒い。また、温かくなると痒みが強くなり、反対に、寒くなると痛くなる。厄介なものだ。
 今年はならないようにと思っていたのに…。



 さて、漸く、長い苦行に於いて、一区切りがついた。
センター試験が終焉したのである。長かった。それにしても長かった。体感的に永遠にも等しい程だ。それに非常に疲れた。だがもう二度と受けないであろうから、貴重な良い経験だったと言えなくはないかもしれない。あれ程の悪環境の中、時間とせめぎあいながら、膨大な問題と格闘するなど、他では滅多に体験出来ない事だろう。椅子が固く、机との距離が狭かった。人が多く、空気が澱んでいた。その為、私は痛む尻と硬直する足を意識から可能極限まで滅却する事に努めつつ、問題を解いた。その結果、なかなかの手応えを感じた。未だ自己採点をしていないのであるから、委細は知る術もないが、実感としては、確かに出来た。少し未来が見えた気がする。


 閑話休題。
今欲しいものがある。電子メモである。メーカーは知らないが、それが欲しい。折り畳みのキーボードが付いていて、それで文章を綴る事が出来、それをパソコンに転送出来る様だ。これさえあれば事実上、何時でも何処でも、地理的制約を殆ど受ける事なく、尚且つ、思考と打つ速度との差異を最小にまで縮める事が可能になる。私は携帯電話の文字を入力するシステムの余りの不便さに常に辟易している。うんざりだ。どんなに良いものが頭に浮かんでも、これでは汲み出す以前に、思考の波は衰退し、静まっていまう。

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Posted by 雪花美鴎 - 2010.12.31,Fri
 今年も残す所、あと僅かである。未だやり残した事が大量にある。後悔が多い。しかしそれ以上に、自分がこの一年で得たものは数多くある。文学作品を熱心に読む様になったし、哲学にも興味を抱く様になった。そして、常に考える様になった。意識や美しさについて、思索を自分なりに深めた。
その課程で、大好きな作家が出来た。太宰治である。彼の著作はかなり読んだ。中でも『御伽草子』が好きである。『人間失格』から入った私にとって、その著作は意外なものであった。登場人物に対する明るく、優しげなまなざしに満ちている。そこには絶望も無ければ、卑劣な憎しみも無い。読むと自然に安らかな気持ちになり、日頃の悪い感情がすっと消えていく。大変清々しく、大変愉快である。
 もう一人好きな作家がいる。武者小路実篤である。彼の作品『真理先生』には勇気付られた。将来を考え、進路を決定する上で、かなりの助けとなった。この本が無かったら今の様な生き方はしていなかったであろうと思う。本当の幸せとは何か。お金をたくさん稼ぐことが幸せなのではない。自身の芸術性を高め、人々にほんの少しでも勇気を与える仕事を誇りを持って、楽しんでやるのが本当の幸せだ。お金の多少は関係ない。という事を私は学んだからである。
 その為に、私は修練に努めた。自己を見つめ、文章を書く練習をした。今迄滅多な事以外では文章を書いたことが無く、その機会すら本気で取組んだ経験が欠如していた私にとって、非常な苦行であった。殆ど一からの所業だった。文体を模索し、湧き上がる思考を綺麗に纏める練習をした。だが、未だ発展途上である。向後、鍛練を続けたい。
 苦難の道は長い。終着地は遥かだ。濃密な霧に阻まれ、見る事さえ出来ない。視界を助ける光すら朧である。実りの予感は全く無い。だが私は薄暗い中で模索を続ける。

 自分の将来を見据えて。

 思想の芸術的昇華を目指し。

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Posted by 雪花美鴎 - 2010.12.25,Sat
愛を描きたい、見た人を幸せに。


愛を書きたい、読んだ人を幸せに。


愛を伝えたい、世界を幸福に。



神よ。
戦地で無感情に殺戮を続ける兵士の銃の引き金を、固くしてください。


一発でいい。一発でいいから、固くしてください。


虐げられた良心が、目覚めるきっかけとなる、その一瞬を。

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Posted by 雪花美鴎 - 2010.12.25,Sat
一面真っ赤。


境界が見えない。


境界など、最初から無いのかもしれない。


地下深くから延々と伸びた巨大な壁だ。


十方世界すべて壁。


人口太陽がカチカチとゼンマイで昇る。


それが贋物である事は、はなから分かっている。

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Posted by 雪花美鴎 - 2010.12.24,Fri
何処となく和らぎ、


何処となくはずんだ世界に、


クリスマスがある。


子供達の笑顔、


両親の愛が、そこにつまっている。


どうか幸せな気分を。


光に満ちた、はしゃいだ空気を。

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Posted by 雪花美鴎 - 2010.12.09,Thu
こうさぎは、こうさぎで最後作曲するつもりだった?
でも、詩人が居住するつもりだった。
それで消去した?

*このエントリは、ブログペットの「こうさぎ」が書きました。

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芸術を愛し、風光明媚な情景を好む。
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